世の中お客様が良く入られている店とそうでない店がありますが、お客様が沢山入るという事は何らかの理由が絶対にあるはずです。味が美味しいというのは絶対条件だと思うのですが、それだけではお客様が入るとは限りません。
売り方や見せ方、店の雰囲気やスタッフの動き等の色々な目線から見ていきたいと思います。
第1回目は私の職場に近くて、夜遅くまで営業されているという理由もあり、実際お客様も入っているので夢屋台伊丹店に行ってきました。
夢屋台伊丹店に行ってみた
先ずは夢屋台とは何なのかという事を書いていこうと思います。
大阪と兵庫に合計5店舗を展開しているラーメン屋さんです。濃厚な豚骨スープが売りの超インパクトがあるラーメンを食べさせてもらえるお店です。
『濃いは旨い』というストレートで分かりやすいキャッチフレーズを掲げているだけの事はあって、確かに濃いです。単純に『濃い』という言葉だけ聞いてしまうと捉え方があるので、更に書くと濃いというのは粘度が高いと捉えて頂ければいいと思います。
どれくらい濃いのか書いている
夢屋台さんの外観にはスープ濃度が書かれている店舗があります。
今回訪問させて頂いた伊丹店さんには入り口の横に濃度が書かれていました。
『本日の夢スープ 濃度は13%』と書かれています。何となく雰囲気で濃いという事だけでも伝わってきませんか?これは毎日更新しているようで、私は最高15%という表記を見た事があります。
詳しくお伺いしたら、これは器に注がれている状態で、温度が約80度の状態を濃度計で調べているそうです。
私が思っている濃度は字のごとく濃さだと思うので、溶液の中に溶質がどれだけ溶け込んでいるかという事だと理解していますので、粘度とはまた別物だと認識しています。
溶質が全て塩分だとすると、この濃度だと濃い口醤油くらいなので流石に飲めませんが、それ以外の溶質が含まれているので塩辛いわけではありませんので勘違いしないでくださいね。
何が言いたかったかというと、あくまで濃度が書かれているので、『濃度が高い=粘度が高い』と判断しないでくださいねという事です。
いざ!注文!
明るくレトロな雰囲気漂う店内に入ると元気のいいスタッフがお出迎えして下さいます。そしてテーブルに案内してくれました。今回はミィ子と行きたかったのは山々ですが、ミィ子の兄と2人で行ったのでテーブルに案内されましたが、1人で入っているお客様はカウンターに基本案内されるようです。
置かれているメニューを見てみました。
撮り方が悪いので、若干見にくいかもしれませんがメニューです。
一番大きく載っているのはやはり屋号から取っていると思われる『夢ラーメン790円』ですね。そこそこいいお値段の様な気もしますが、乗っている具材も『もやし、刻みチャーシュー、チャーシュー、メンマ、味付け玉子、板海苔2枚、白ネギ』と沢山載っているので、確実にお得感しかありません。
因みにですが、味付け玉子抜きは100円引きの690円で提供してくださいますので、確実にお得ですし安いと言い切れます。
オーダーでスタッフに声を掛けると、元気に返事をしてやってきました。テーブルの横に膝をついて注文を取って下さったのですが、笑顔も素敵でそれだけで気持ちいいですよね。
そんなスタッフさんに私が注文したのは『夢ラーメン大盛チャーシュートッピングとコロコロチャーシューご飯和風マヨネーズだれ大盛』とデブ御用達の麺とごはん物をW大盛で頂くという高エナジー食です。
ミィ子の兄は『つけ麺和風しょうゆ(中)とコロコロチャーシューご飯和風マヨネーズだれ』です。つけ麺は並・中・大と3段階選べて、量は200g・300g・400gとなっています。
因みにですが、今なら限定で『こくみそらーめん660円・みそバターコーンらーめん760円』もやっていました。冬季限定とされていたので、あっても3月末くらいまでだと思います。
夢らーめん到着!
注文から5分くらい経過した所で先にコロコロチャーシューご飯和風マヨネーズだれ大盛が到着しました。
見るからにおいしそうじゃないですか?チャーシューもご覧の通りコロコロしているのにも関わらず、とても柔らかくておいしかったです。そしてこの和風マヨネーズだれが絶品です。
基本的にごはんにマヨネーズが付く事を忌み嫌う私ですが、ミィ子の兄にお勧めされて注文したのは正解でした。コロコロチャーシューご飯は和風マヨネーズだれの方が私的にはオススメですね。
2~3口食べた所で私的メインの夢ラーメンチャーシュートッピングがやってまいりました。
見るからに濃厚な雰囲気が漂っていませんか?旨そうという表現がぴったりな佇まいです。
麺は中細ストレート麺で低加水っぽい舌ざわりでしたが、加水率は店員さんに確認をとっていないので参考までです。ミネヤ製麺さんから麺を取っていると看板に書かれていました。
スープは一口目のパンチ力がとても強い、インパクトのある旨味と粘度で『舌にからみついてくる』という表現が合っているのではないでしょうか。
キャッチフレーズの『濃いは旨い』が、あぁ!なるほどな!と思える味です。
豚骨ベースのらーめんですが、野菜の甘味もしっかり味わえるし、醤油ダレの風味も感じる複雑な味であり、ストレートに美味しいと感じる味です。
チャーシューはバラを使っているようですが、油っぽくなくて柔らかく、かつ主張しすぎない味付けでした。
つけ麺和風しょうゆ
ミィ子の兄が注文したつけ麺の和風しょうゆですが、一口食べさせてもらいました。
私の夢らーめんから少し遅れて到着したのが、こちらのつけ麺です。
見えないのでわからないのは当然なのですが、つけダレの中にはコロコロチャーシューが入っていました。
当然なのですが、つけ麺は夢らーめんと違って多加水の太麺で、つるつるした食感と喉ごしが良い美味しい麺でした。
濃厚な魚介系のパンチと柚子の爽やかな風味が相まって、とても美味しいです。
つけ麺は基本割スープでスープは飲む物ですが、そのままでも飲めるくらい美味しいです。当然つけダレなのでそのまま飲むと濃いですけどね。
因みに割スープはスタッフさんに声を掛ければいただけますし、つけダレの温めなおしもしてくれる親切さです。
お会計・退店
デザートでソフトクリームをいただいたのですが、卑しい私は運ばれてきた瞬間に手を付けてしまったので、残念ながら写真がありません。
ソフトクリームも濃厚でとても美味しかったです。さっぱりと口直しにはちょうど良いですね。
食べ終わった私達は伝票を持ってレジへ行きます。スタッフさんの声掛けも大きくとても良い感じの接客が最後まで続きます。
お金を支払った後に外ででますが、私達が出ていく間ずっと頭を下げて出入り口の所に立っていました。単純に気持ちいいという感想です。『ありがとうございました!またお願いします!』と言って頭を深々と下げているスタッフさんに、こちらこそまたお願いしたいですと言いたいくらいでした。ごはんを食べさせてもらった上に気持ちのいい接客となれは、また行きたい店というカテゴリに入るのは当然なのかもしれません。
まとめ
私が訪問したのは、木曜日の深夜0時を回ってからでした。
にも関わらず、駐車場が辛うじて1台分空いていたという繁盛ぶりでした。テーブルも1席空いていただけで、カウンターも2席空いていただけでした。普通に考えて『お客さまが入っているお店』という判断で間違いないでしょう。
立地という点ではロードサイトで良い様に感じますが、夢屋台さんの前は藤崎奈々子や、福ちゃんラーメンなどが撤退した跡地です。私のラーメンの師匠の所にも立て直しで話が来たそうですが、『あそこは難しい』とおっしゃっていましたので、凡人の私にはわかりませんが、おそらく難しい場所なのでしょう。
味も大切な要素である事は間違いありませんが、味に関しては人それぞれの好き嫌いがあるので、それだけではないのは間違いありません。
今回訪問させて頂いた夢屋台伊丹店さんを私の視点で考えた結果、接客と雰囲気、見せ方がとても良かったと思います。イキイキしたスタッフさんの動きもですが、接客・接遇がしっかり教え込まれているのは見て取れました。
流石入っているお店だなという感想と共に、自分に生かせるものは何なのかを考えさせられました。
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