私の大好きなgoo辞書には、『礼儀作法や芸を教え込む事』だと書かれている『躾ける』という言葉ですが、私は少々違った意味でとらえています。
『躾け』という字を見て頂けばお分かりいただけると思いますが『身』と『美』で構成されています。私は礼儀作法の最も重要な点は立ち居振る舞いだと思っています。美しい姿で立ち、美しい姿で動く事が躾けの本来の意味ではないかと考えています。
姿勢は脳を成長させる為に重要!
そもそも3歳頃の人間の脳は猿と大差ない程度です。それが時間をかけて段々成長していって、10歳前後で大人と変わらない程度の形になります。
その成長する過程において、姿勢という物が大きく作用される事をご存知でしょうか。
動物(畜生)と人間の違いは脳の大きさは勿論の事ですが、立ち姿が大きく違うのも見ての通りです。
この直立二足歩行の形が脳の成長に大きな影響を与えたとも言われています。首がまっすぐな事により、脳が大きくなっても支える事の出来る形であった事が要因だと言われています。
姿勢が悪くなると脳に供給される酸素が低下する
俗に言う猫背という形だと、単純に脳への酸素供給量が減ってしまって処理能力が下がってしまいます。
脳は臓器の中でも多くの酸素を必要としていて、人が必要としている酸素の20%を脳が消費するといわれています。
猫背になる事により、肺を上下左右から圧迫する形となってしまい、呼吸が浅くなってしまうとともに、前に頭を倒している事により頸動脈が狭窄してしまい、酸素の供給量が低下してしまいます。
長時間のデスクワークやスマートフォンの長時間使用で頭がすっきりしなくなるのは、脳が酸欠状態になっているからです。
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猫背は視力の低下も招く
猫背の形を考えて頂ければわかると思いますが、どうしても自然と近くで物を見てしまう事になります。
近くで物を見るという事が問題の全てではなく、近くで見る時間が増えるとどうしても眼精疲労が溜まっていきます。しかし正しい姿勢でいれば眼精疲労が溜まったとしても、脳への血流は確保できているので回復を図る事ができます。
しかし猫背だと脳への血液供給量が低下するので、眼精疲労を回復させる機能が十分に発揮される事はありません。
脳を成長させるのに必要なのは脳への血流
成長過程にある脳をしっかりと成長させてあげようと思うと、脳への血流が必要不可欠となります。
酸素は勿論の事ですが、栄養もしっかり送ってあげる環境を整えてあげなければいけません。その環境を整えてあげるのが姿勢ということですね。
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姿勢が良い事で回避できる事
先ほど書かせて頂いた通り姿勢が悪いと色々なデメリットが有ります。
姿勢が良いと回避出来る事の代名詞としてよく言われているのが、肩こりです。首や肩は重さ5kgの脳を常に支え続けています。姿勢が悪いとその5kgは全て肩の負担となってしまい、肩こりになってしまいます。
その影響から身体の要である腰にも負担がかかってしまい、腰痛の原因にもなります。
猫背の形は内臓系にも負担を大きく与えます。軽い前屈姿勢を常にしている事で、胃腸は常に圧迫を受けている形となってしまい、食欲不振や便秘を引き起こすともいわれています。
内臓系に負担がかかるという事は、お肌も状態が悪くなってしまいます。

このような点から考えても姿勢は良いに越した事はありません。
そして何より姿勢が良いと見た目にも良いですからね。
脳の成長にも見た目にも良い姿勢を正すという躾けは私達親には欠かせない事です。
大人の貴方も仕事で疲れたり、頭がボーっとする時は背筋を伸ばしてみてください。処理能力が向上する事請け合いですよ。
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