2月4日は『ふうしんの日』です。
風疹は基本的に3歳〜10歳程度の子供がよくかかる感染症です。しかし、その間の感染を免れて青年期や成人になってからかかることもあります。別名を3日麻疹と言われる様に3日が峠で、それ以降は症状が落ち着いて行くと言われています。
風疹という病気の怖さ
風疹という病気そのものはそこまで怖がる病気ではないそうです。とはいえ、大人がかかってしまうと重症化するおそれがあるそうなので、適当に放っておかないでお医者さんにかかってくださいね。
因みに一度かかって免疫が出来てしまえば、基本的に二度とかかる事は無いと言われています。
そんな風疹ですが、何がそんなに怖いかという事を書いていきたいと思います。
妊娠初期に風疹になると大変
産婦人科や小児科に行くと、風疹に関するポスターが貼られているのを目にします。
妊娠初期に風疹にかかってしまうと、先天性風疹症候群の子供が生まれてくる事があります。それを防ぐ為にどうすればいいかという事が書かれているポスターです。
妊娠初期に風疹にかかるとどうなるかをとても単純に書くと、障害をもった子供が生まれてくるという事になります。
障害をもった子供は何も風疹にならなくても一定数の確率で生まれてきます。
生まれてはきますが、先天性風疹症候群に関しては親サイドで予防しておけば防ぐ事が出来るので、出来る限りの予防をするに越した事はありませんよね。
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妊娠初期に風疹にかかった場合の子供に対するリスク
先述の通り妊娠中風疹にかかってしまうと、先天性風疹症候群の子供が生まれてくる事があります。
『生まれてくる事があります』という書き方をしていますが、どの程度の確率で生まれてくるのでしょうか。
私が聞いた話になりますが、お腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまう確率はなんと80%にもなるそうです。そして生まれてきてくれても90%の確率で何らかの障害をもって生まれてくるそうです。
この数字から考えて、妊娠初期に風疹にかかってしまった場合に、健康な赤ちゃんが生まれてくる確率はたったの2%という事になってしまいます。
ほぼ奇跡と言っても過言ではない数字ではないでしょうか。
生まれてくる20%の内の90%の赤ちゃんは、目、耳、心臓等に重篤な病気を持ってしまいます。
心臓等生命に係る器官に障害を持ってしまうと、生後5ヵ月程度しか生きられないという話も聞きました。
しかしこのリスクは回避する事が可能なのです。
回避しない手はないと思いませんか?
風疹を回避する方法
一度なった人は二度とならないと私の大好きなgoo辞書には書いていますが、念には念を入れて、一度なった人も免疫が有るかチェックしてもらう事をお勧めします。
そして、妊娠を考えている女性は勿論の事ですが、パートナーの男性や子供がいたら子供も、家族皆で予防接種をしてください。
たった一本の注射で先述のリスクを回避する事が可能なのです。
特に今30代~50代の方は特に風疹のリスクが高いので、その年代で妊娠を考えている方は特に注意が必要です。
問題なのは、風疹の免疫を持っていない女性が妊娠してしまった時です。
妊娠発覚後に風疹の予防接種を受ける事は出来ません。
免疫のない女性が妊娠してしまった時の回避方法は風疹にならないよう努力する事しかできません。ここで父親になる人はまず家にウィルスを持ち込まない努力をしてください。
私の大好きなgoo辞書には『風疹ウィルスは飛沫感染』と書いているので、まず風疹にかからない努力をしなければいけません。
となると、やはりすぐに予防接種をうけてください。
そして、たとえ発疹が出ていなくて風邪の様な症状があればすぐさま病院に行ってください。
他に子供がいた場合も同様で、父親が病院に連れていき、その症状が風疹でない事を確認してください。折角授かった命なので、出来る限りのリスク回避をするのもまた親の努めではないかと私は思います。
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風疹ゼロプロジェクト
日本産婦人科医会は、2020年までに国内から風疹をなくすことを目指す『風疹ゼロプロジェクト』を立ち上げたそうです。
2月4日を『ふうしんの日』として、妊娠の可能性がある女性は勿論の事ですが、免疫を持たない人全員に予防接種を受けてもらおうと呼びかけて、風疹が再び大流行しないようにするという壮大なプロジェクトです。
少しでも多くの人に風疹のリスクを理解していただいて、日本産婦人科医会の考える通り2020年までに日本から風疹が無くなっている事を私も願いながらこのブログを書きました。
自分は大丈夫だという謎の理論は置いておいて、後悔する前に予防接種に行ってください。
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