保育所の保護者会などでお母様方とお話していると時々出て来るのが『下の子が産まれてから上の子が可愛くなくなった』というお話です。
色々なお母様方や妻に聞いてみた所わりと大半の人が下の子が可愛いと思ってしまうようです。
目に入れても痛くないと思う程可愛かった上の子が下の子が産まれてきた瞬間に可愛く思えなくなるのは何故でしょうか。
妻に聞いても母親あるあるだと言っていたので、他の家でもよくある話しなのです。
『私はなんて薄情な親なんだ』と悩んでしまうお母様もいて、子育ての悩みでも上位ランカーとして長年君臨しています。
上の子より下の子の方が可愛いという事で、上の子に当たりが強くなってしまい、虐待などに発展してしまうケースも存在しています。
しかしその理由を理解してしまえば悩む必要もありません!
今回はそんな悩めるお母さんとお父さんに宛てた内容になっています。
もはや本能!赤ちゃんは絶対的に可愛いものだと理解せよ!
よく考えてみてください。
下の子が産まれるまではどれ程可愛がっていたか思い出してください。
どれ程の力を入れて育てているか思い出してみてください。
上の子が可愛くない通りが見当たらないはずです。
ただ下の子が可愛すぎるだけなんです。
可愛く見えるには可愛く見えるなりの理由が存在しています。
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ベビーシェマとは何なのか
人間は本能的に可愛いと思うものがあります。
- 頭が体の割に大きい
- 目、鼻、口が顔の下に寄っている
- 身体が丸みをおびてプニプニしている
- 手足が短い
以上の理由から本能的に可愛いと思ってしまうのです。
それをベビーシェマと言い、可愛いものにはそれらのいずれかが絶対に入っています。
赤ちゃんはそのすべてを満たす可愛いの完全体なのです。
私個人が好きなキャラクターのリラックマもベビーシェマをふんだんに取り入れてデザインされているので、熊という恐ろしく絶対的に怖い生き物をあそこまで可愛らしいキャラクターに出来ています。
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何故赤ちゃんはその様な形で産まれてくるのか
産みやすいという観点から考えたら絶対細長い方が産みやすいのではないでしょうか。
世のお母様方が辛い想いをせずに産まれてこれる形の方が良いに決まっていますよね。
でも赤ちゃんは先ほど書いたベビーシェマをふんだんに取り入れた形で産まれてきます。
それはなにも人間だけに限られたものではありません。
猫や犬のような動物でさえも赤ちゃんの時の方が絶対に可愛い形になっています。
それは親に可愛いと思ってもらわなければいけないからなのです。
可愛いと思ってもらって愛情たっぷりに育ててもらわなければ、自分一人で生きていく術がないので生きていく事が出来ません。
自分を育ててもらうために仕向けた赤ちゃんにまんまと乗せられて私達親は赤ちゃんんが可愛いと思ってしまうのです。
ベビーシェマ以外の理由
先述の通りベビーシェマは本能に働きかける絶対的な要素ですので、仕方ないとしておきましょう。
しかし要因はそれ以外にもあります。
子供が2人になる事でお母さんの負担は一気に倍増します。
どうしても手がかかってしまう赤ちゃんに対してお母さんは勿論、お父さんまで手を取られてしまいます。
そうすると上の子は今までとの違いに驚き、不安になってしまうのは当然と言えば当然の事です。
親の気を引こうとする行為がでてくると、親は『赤ちゃんに手がかかる事くらいわかれよ!』という気持ちが出てきてしまい、上の子=邪魔をする存在という認識になってしまう事もあります。
しかしそれは大人だから理解できる事であって、子供に理解させるのは無理な話しです。
子供は親に捨てられてしまったら生きていく事ができないとこれもまた本能で知っています。
赤ちゃんに手をとられるからと言って上の子を蔑ろにしていれば『僕は、私は嫌われている!』と自分のピンチととらえて、今の自分が出来る親の気を引く最大限の努力をする事になります。
自分が一番親にかまってもらっていたのはどの様な時だったのかと必死で考えた結果の答えが『赤ちゃん返り』となるわけです。
それがまた仇となってしまい、『上の子はわざと邪魔をしてくる!』と思ってしまったり、酷くなってしまえば上の子とは相性が悪いなどと考える様になってしまいます。
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上の子を安心させてあげよう
下の子が産まれるまでは、ただひたすら与えられる存在だった上の子を与える存在にしてあげなければいけません。
下の子と遊んでくれたり、可愛がってくれたら大いに喜んであげましょう。
『ありがとう!』や『下の子もよろこんでるね!』と優しい言葉をかけてあげて、与える喜びを教えてあげなければいけません。
上の子を安心させてあげるのに父親は力になろう!
母親は母乳を与える等から考えて下の子から離れにくい存在となってしまいます。
上の子が自分は嫌われていないんだ!とわからせてあげられやすいのは母親以外の大人です。
近しい所では父親がですが、祖母や祖父でも力になる事はできます。
可能な限り子供と遊んであげましょう。そして上の子の事も好きだとしっかり言ってあげましょう。
私の様に無口なタイプのお父さんは中々子供であれ人に対して好きだと言う言葉をかけにくいかもしれません。
しかし子供は言われないと絶対にわからないので、言わない=好きじゃないとなるのが自然です。
可能な限りでかまいませんので、お父さんに甘えさせてやってください。
すると子供は『自分は好かれている!』と思って行動する事が出来ます。赤ちゃん返りしていたり、荒れていた性格の子も見違えるように落ち着くでしょう。
子供は『自分は嫌われている』と思ってしまうと自信を無くしてしまったり、何もせずに出来ないと言ってグズってみたり、人の足を引っ張る、弱い者イジメをする等の問題行動が出てきます。
子供は上も下も敵ではありません。
愛すべき我が子をのびのびと愛情たっぷりに育てたいものですね。
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